05848-200409 教授会もZoom開催したところもしかしてリアルよりいいかも
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成蹊大学法学部の教授会。4月初回からZoom開催。
2月20日の時点でshio.iconから「もしかしたら4月からZoomで授業することになるかもしれませんから、春休み中にみなさん、Zoomに慣れておいてくださいね」とアナウンスいたしました。学科会議などで同様のアナウンスをいたしました。3月2日の教授会では「本当にそうなるかもしれないね〜」と話していたのですが、3月中には準備を進め、4月2日に法学部教員でZoom講習会 を開催し、shio.iconも著作物の取り扱いや授業方法についてiPad ProとMacで実演しながらお話ししました。
その結果、全教員、Zoom体制が確立。
4月9日の教授会、研究科教授会、学科会議はすべてオンライン開催できました。シニアの先生方もサポートし、完璧。
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それには前提があります。
成蹊大学法学部教授会は数年前に資料の全面デジタル化が完了しております。対面での教授会でも資料はすべてオンラインで共有しておりました。ですから、デジタル資料を参照しながらの会議参加には全員、慣れています。iPadやMacで見れば、紙と同等の解像度なので鮮明で見易しい、指でピンチアウト、ピンチインすれば拡大縮小自由自在だから老眼にも朗報。紙より読みやすい。もちろんApple Pencilなどで書き込みも自由。なのでデジタル化した当初から、紙にプリントして参加する教員はゼロ。全員がデジタル化の恩恵に浴しています。
資料の共有には学内公式Teamsを利用。
それだけでなく各種の議論も普段からTeamsで行っています。だから教授会の議論も素早い。予め必要な意見集約がオンラインで終わっているので、「決定機関」としての教授会が機能し、無駄な議論を要しない。
また資料が紙の時代にはだいたい50〜60ページ程度の分量だったものが、デジタル配布になったら、多いときには150ページくらいに増加。約40名分の紙資料(50ページでも両面印刷で1,000枚!!)を作成する際に紙の無駄を極力廃するために省略されていた詳細情報がデジタルではすべて入っているからです。デジタルならコストゼロですからね。このため、資料をデジタル化したことによって、全員がより詳細な情報に基づいて検討することができますし、事前に配信されますから教授会の場以前に目を通したり、Teamsで意見を述べたりできます。
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そのうえで教授会がZoomに移行した結果、さらにメリットがありました。
それは教授会中にも躊躇なくチャットで意見を言えること。
リアルの教授会では、学部長が議事を進行している間、他の教員が口を挟むことは一切ありません。学部長から「ご意見ありますか?」と水を向けられたタイミングまで待って、初めて挙手して発言します。その場合も、「果たしてこの発言には、全教員の機会費用を奪うだけの価値があるか」との考慮が働きますから、重要な意見のみが発言されますし、知的ウィットに富んだ発言はあっても無駄に長く話す人はいない。最大限、効率的かつ建設的な運営に全員が協力しています。なので他学部に比べて法学部の教授会は短時間で終了します。
一方、Zoomですと、学部長が話している間にもチャットで意見が出ます。ちょっとした気がかりや確認事項など軽微な内容であっても躊躇なく書けるし、それに対して関係する別の教員がコメントしたりして、効率が増しつつ議論が充実します。ちょっとした冗談も言えます。
コロナ禍が去っても、ずっとZoomで教授会する方がいいんじゃない?
とまでは言わないけど、リアル教授会が再開されても、Zoom参加をOKにする方がいいように思います。遠方の先生は教授会だけのためにわざわざ出勤する必要ないし、議論はリアルとZoomのチャットで並行して深化しますから、両者のいいとこ取りができます。
各種のデジタル化を進めてきた中でも、教授会のオンライン化は優れて効果的との印象です。
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